外科・呼吸器外科診療案内

外科基本情報

 
午前 只野 物井 物井
(第1.3.5週)
荒木
(第2.4週)
物井 只野 物井
午後            

 

外来診療受付時間 午前8:30~11:30
※土曜日の診療体制 第2・4週午前のみ


当院では、腹腔鏡下手術を積極的に行っています。腹腔鏡下手術は、手術を受ける患者さんの体の負担が少ないなど、利点があります。 2009年6月より毎月、第1.3.5週の金曜日、筑波大学呼吸器外科教授の佐藤幸夫先生の外来が開設されました。

呼吸器外科基本情報

 
午前            
午後          佐藤
(筑波大)
(第1.3.5週)
 

 

外来診療受付時間 午後1:30~4:00(予約制)

腹腔鏡下手術

【腹腔鏡下手術とは】
 腹腔鏡下手術とは、腹腔内を炭酸ガスでふくらませた状態で、おへその周囲からカメラ(腹腔鏡)を入れ、腹部数ヶ所を約1cm前後切開し、そこから手術器具を挿入し、モニター画面を見ながら行う手術です。腹腔鏡下手術は技術の進歩に伴い急速に広まり、胆石症に対する腹腔鏡下胆嚢摘出術は全国85%以上の病院で行われる標準的治療となりました。最近では大腸癌、胃癌などの治療法としても確立されつつあり、消化器系疾患を中心に様々な手術で応用されています。すべての疾患に適応するわけではありませんが、傷が小さく術後の痛みも少ないため、回復が早いという利点を活かし、当院でも多くの症例に対し、腹腔鏡下手術を行っています。

【当院で行われる主な腹腔鏡下手術】
・腹腔鏡下胆嚢摘出術(胆石の手術)
・腹腔鏡下総胆管結石摘出術(総胆管結石の手術)
・腹腔鏡下虫垂切除術(盲腸の手術)
・腹腔鏡下胃切除術(良性・悪性)
・腹腔鏡下食道切除術(良性・悪性)
・腹腔鏡下大腸・直腸・小腸切除術(良性・悪性) などその他多くの疾患に適応します
 過去5年間(2007年11月時点)では、胆嚢摘出、総胆管結石摘出、虫垂切除は、すべて腹腔鏡下で手術を行っております。
 その他、様々な疾患に対しても腹腔鏡下手術が可能です。手術に関する質問などございましたら、お気軽にご相談ください。

腹腔鏡下手術の特徴

利点 問題点

腹腔鏡下手術は開腹手術に比べ、体への負担が少ない、患者さんにやさしい手術であり、以下のような利点が考えられます。

・ 体への負担が軽い。
・ 手術は、モニターによる拡大映像を確認しながら行うので、より繊細な手技が可能となる。
・ 術後の疼痛が少ない。
・ 腹壁の損傷が少ない。
・ 術後の癒着が少ないため、腸閉塞が起こりにくい。
・ 腸運動の回復が早く、早期に食事が可能となる。
・ 術後の歩行開始が早い。
・ 創が小さく美容的。
・ 総合的に入院期間が短くなり、日常生活への復帰が早い。

手術はおなかを炭酸ガスでふくらませて行うため、以下のような合併症が起こる可能性があります。

・ 下肢血栓症、肺血栓症
 肺血栓症の発生頻度は0.1%程度と言われています。これらを予防するため、下肢に弾性ストッキングを着用します。
・ 高炭酸ガス血症
 不整脈を起こす場合があります。
・ 術後肩痛
 多くみられますが、ほとんどが軽度のものです。

腹腔鏡下手術はおなかを大きく切る従来の開腹手術に比べ、上記のような問題点もありますが、安全への配慮を怠らなければ、決して危険な手術ではありません。美容上の問題や身体への負担も軽いことから、当院でも、十分な治療効果が期待できる症例に対し、腹腔鏡下手術を積極的に取り入れています。
部長(外科)  物井 久